2017年3月27日月曜日

第168回 音を楽しむ会

 今回の音を楽しむ会はテノールの上原正敏さんとピアノの北村晶子さんの出演です。
テーマは「昭和」−幼き日の想ひ出 − です。


 アイヌをテーマとした「イヨマンテの夜」から、歌劇「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」まで… 懐かしい曲の数々でした。


 伴奏の北村さんは即興演奏を得意とし、昭和の曲の映画音楽のような写実的に迫る演奏を聞かせてくださいました。また、上原さんのアイデアで曲の最後にゴジラのテーマを挿入する場面もあり、多様な表現が楽しめました。


 音楽は時間と空間を司る芸術だといいます。華やかな高音が美しいものから、力強いリズム、静かに時間を感じる曲まで様々でした。


 心の中の懐かしき「昭和」を思い出し、あたたかい気持ちになれるステージでした。



次回の音を楽しむ会は4/26(水)、テノールの猪村浩之さん、ピアノの大坪由里さんです。お楽しみに!

2017年3月20日月曜日

板室 春の野の花暦

雪も山頂に残すわずかとなり、板室も遅い春の気配が感じられるようになりました。

花は桜、とは申しますが板室だからこそ楽しめる花というのは、やはり野の花です。
お散歩中にふっと目に止まる控えめながら可愛らしい花々。
今回はその花暦をご紹介いたします。

3月中旬〜下旬、ただいまの季節はふきのとう。

ゆめ二つ 全く違ふ 蕗のたう 赤尾兜子


お庭「風の耕路」や器の展示室の周りの地面に緑と薄い黄色が見えたら
それはふきのとうです。蕗のこの季節だけの可愛らしい花のような姿。

3月下旬はミズバショウ。
大黒屋の入り口付近を流れ、那珂川に流れ込む湯川の中に現れます。
今は雪解け直後で姿が見えませんが…





間もなくこんな可憐な春の代名詞が顔を出すでしょう。

4月上旬はカタクリ。
大黒屋の玄関横、「風の耕路」入り口に毎年ピンクの花を咲かせます。


昨年から大黒屋に加わった作品「ヒカリ溢ルル」との共演も早春の楽しみです。


5月、ゴールデンウイークを過ぎると新緑が美しい季節。
緑という色はこんなに多彩なのだなということを気づかせてくれます。



大黒屋の付近にあります沼っ原湿原の通行止め解除は4月中旬です。
6月はヤシオツツジ、7月中旬のキスゲと湿原の花暦が楽しめる季節になります。





春の訪れにともない、凍結のため止まっていた西中千人さんの作品「ヒカリ溢ルル」の
蹲への水の流れが再開しました。





先日の朝の冷え込みで少しだけ凍ったこともありましたが、水琴窟の音を聞くと
春の訪れを感じます。

板室ならではの野の花。少し暖かくしてお散歩してみてください。



2017年3月13日月曜日

第12回大黒屋現代アート公募展 授賞式

昨日、現在開催されております第12回大黒屋現代アート公募展の授賞式が行われました。

入選者のほか歴代大賞受賞者の方々やご家族、ご宿泊の皆様や
記者の方、また那須塩原副市長など多くの方々のご列席をいただきました。



第12回の大賞受賞者は八木史記さん。
初めての応募での大賞受賞に驚きと感謝の言葉を述べられました。



入選者1人1人にも賞状が授与されました。





大黒屋代表取締役室井俊二より、才能を認められた入選者皆様に今後の
期待を込めた祝辞。



審査員のみなさまからもアーティストとして何を心がけ、今後の制作を進めていくのか。
3名それぞれより自身の感覚や現在の現代アートの世界の多様性、また世界的かつ
長期的な視野をもって制作していくことなど気持ちのこもったお言葉をいただきました。


アーティスト 菅木志雄さん


小山登美夫ギャラリー代表 小山登美夫さん


横浜市民ギャラリーあざみ野主席学芸員 天野太郎さん


授賞式の後は入選者同士、また審査員の方々と作品について熱心な議論が取り交わされる
貴重な場となったようです。


第12回大賞受賞者の八木史記さんの個展は2018年10月を予定しております。
どうぞご期待ください。

公式Facebookでは入選者みなさま1人1人の写真もアップしております。
大黒屋公式Facebook



2017年3月1日水曜日

第12回大黒屋現代アート公募展

本日より、第12回大黒屋現代アート公募展が大黒屋サロンにて始まりました。
 

本年も約400点の応募から審査員の菅木志雄(アーティスト)、小山登美夫(ギャラリスト)、天野太郎(キュレーター)により選出された大賞作品1点と入選作品18点を展示
しております。

大賞 八木史記 「respiration」

大賞受賞の八木史記さん「respiration」をはじめ、モルタルや木彫、油彩、アクリル、陶、ガラス、テンペラや金属を使ったものなど多様な素材を用いた作品が多く入選しました。



作品そのものの物質だけではなく周りの環境や空間を意識した作品も多く、ぜひ会場で
体感していただきたい展示です。



第12回となる今回は女性作家の入選が多いのも印象的です。今年10月に個展を行う
第11回大賞受賞者の對木裕里さんも今後が期待されている作家の1人。今後も女性作家のますますの活躍が期待されます。







展示は3月30日まで。 
新進芸術家の作品を感じにぜひ大黒屋までお運びください。

大黒屋公式Facebookにて入選作品の写真を掲載しております。
大黒屋Facebookページ
入選作品の詳細は下記リンクにてご覧ください。
第12回公募展入選作品