2016年3月26日土曜日

第156回 音を楽しむ会

今回はテノールの上原正敏さんとピアノの大須賀恵里さんの出演です。
3月にちなみ、「出会いと別れと赤い靴」をテーマに演奏されました。上原さんと大須賀さんは昨年「大人のための童謡曲集 赤い靴」というCDをリリースしたところです。


別れは旅立ち。愛する人の死を歌う「別れの歌」。切ない曲調がなんとも美しいです。


大須賀さんのピアノソロもありました。ブルグミュラーの練習曲「別れ」です。曲の中で生まれる「間」がとても心地良いです。


 サロンではちょうど大黒屋現代アート公募展を開催しており、作品を傍に歌っていらしゃいました。新しい現代アート作品との出会いです。


「赤い靴」。登場する女の子を想像すると、遠くへ行ってしまう姿が悲しげに見えるようです。


上原さんはこちらへの移動中に引越をしている車をたくさん見かけたそうです。家族で引越しをする人、小さな車にいっぱい荷物を詰め込んでいる人、卒業と入学に向けて、あるいは就職などこれから新生活を始める人…そこには数々のドラマが見えたそうです。
別れが悲しい季節ですが、新しい出会いにも胸をふくらませて旅立つ、そんな意味も感じられました。


次回の音を楽しむ会は4月26日(火)、フルートの森川道代さんです。お楽しみに!