2012年7月15日日曜日

ぬる湯のすすめ

板室温泉は古来より「下野の薬湯」と呼ばれるくらい
身体に良い泉質で多くの方に親しまれてきました。
ですが、薬湯と称される最たる理由が「ぬる湯」であることは
あまり知られていません。
大黒屋の桧風呂は二層に分かれており、ぬるい方は約37度と暑い季節
でもゆっくりと入れる温度です。
















ぬる湯は長く浸かっていても身体に負担は掛からないのはもちろんの
こと、温泉の成分が身体の奥深くまで浸透していくのです。

夏の季節、多くの方は知らず知らずの内に身体を冷やしています。
そのような方の入浴方法で多く見られるのが、
急激に身体を温めようとする為に湯温を熱めに設定して
しまいがちですが、それではかえって逆効果です。
冷えた身体の血管は細くなっているので、急激な温度変化はのぼせの原因に繋がります。

そういった方にこそ、身体の芯を温められる「ぬる湯」を体験して頂きたいです。
身体を温めるという行為は決して疲れることではありません。

皆様にもこの「ぬる湯」の素晴らしさを肌で感じてもらいたいです。
きっと「温泉=熱い」⇨「温泉=ぬるい」へ変わることでしょう。

温泉ソムリエより