2017年2月21日火曜日

「音」の楽しみいろいろ

毎月26日に開催しております音を楽しむ会。

「音」にはさまざまな種類の楽しみがあります。

ヴァイオリンやフルートなどの洋楽、三味線や篠笛、鼓など邦楽。
テノールやソプラノなどの声楽の演奏。これまでもさまざまな演奏者の方が
大黒屋サロンで名演奏を披露してくださいました。


ヴァイオリン青木高志さん、ヴィオラ黒川正三さんの共演

三味線の佐藤通弘、通芳さん親子の演奏


テノール猪村浩之さんの歌唱

また、2015年から毎年開催していますオペラの夕。
オペラの名曲からとっておきのシーンを抜粋し、出演者間近という特等席で
音楽とともに迫力ある演技と物語を楽しむ貴重な機会となっています。


プッチーニのオペラ「トスカ」 ソプラノ林真悠美さん、テノール佐々木洋平さん、
バリトン高橋正典さんの熱演

2012年には古今亭志ん輔さんによる落語の講演、2011年には鼓の藤舎呂英さん、
笛の福原寛さん、日本舞踊の花柳美輝風さんによる音楽と舞の講演など
目と耳で楽しむ音の演目も多彩に取り入れております。

桜を背景に舞う花柳美輝風さん


また、「声」という音を楽しんだことはありますか?
今月2月は著書「数学する身体」や「大人のための数学講座」で知られ、
第15回小林秀雄賞を受賞した独立研究者森田真生さんの「数学の演奏会」を行います。


大黒屋での森田真生さん

楽譜が読めなくても演奏を聴いたら音楽を感じられるように、数学の世界にも
論文や数式が読めなくても数学のこころに触れることのできるような
「演奏」があり得ると考え、各地で演奏会を開いてきた森田さん。
声という「音」により、どのような数学の世界を楽しむことができるのか楽しみです。

過去には奈良薬師寺執事である大谷徹奘さんの「法話」の講演もありました。
大黒屋ではこれからも新しい「音」の楽しみ方を提案してまいります。

3月はテノールの上原正敏さん、
4月はテノールの猪村浩之さんとピアノの大坪由里さん、
5月はピアノの伊東晶子さん。


26日、音を楽しむ会をどうぞお楽しみに。

2017年2月19日日曜日

山本雄基 アートを語る会

 現在サロン展示中の山本雄基さんによるアートを語る会が行われました。 
大黒屋での個展は4回目であり、山本さんのファンであるお客様もいらっしゃいました。今回は芸術や絵画の魅力の深いところについて語ってくださいました。


 社会という枠の中で生きるということは通常であれば、多くの物事や人に合わせて普遍的に枠の内側に入ろうとすることがほとんどです。芸術はその社会の枠の端に立ち、外側の方を中に、普遍的なものの幅を広げる役割をしているのではないか、と山本さん。


 絵画の魅力とは何か。現代ではスマートフォンなどでもカメラを使えばボタン1つで画像を切り取ることができます。それに対して絵画は筆で一つひとつ描き、キャンバスや身体の大きさによって描くものも変わり、作者の震えや力なども大きく影響してきます。これによって絵画の中には独自の空間と時間の要素が加わり、見ている以上のものを感じ取ることができるのだと言います。


 山本さんが制作する上でよく出てくるキーワードは
「見える・見えない」 「間」 「グレーゾーン」 「曖昧さ」

「見える」とは不透明ではっきりとした色のついている円、対して「見えない」とは、透明にくり抜いた円のことを指しているそうで、更にこれらの間に透明なアクリル絵具の層を重ねることによって円を複雑に交差させています。この工程により画面に奥行の軸ができるのだと仰っておりました。
 また、明るくやわらかな色調で肯定的なヴィジュアルを入口にした絵には、誰もが入りやすい雰囲気があります。見ている人がこの世界に入り込むことで、今自分がどこにいるのかふわふわした感覚が生まれるのだそうです。この感覚が空間や時間を感じるということではないでしょうか。


 ぜひ、生で作品をご覧になってこの不思議で気持ちのいいバランスを味わってみてください。
 山本雄基展は2月27日(月)までです。

2017年2月1日水曜日

2月 山本雄基展

本日より大黒屋サロンにて4回目となる第5回大黒屋現代アート公募展
大賞受賞者の山本雄基さんの個展が始まりました。



山本雄基さんは2011年の大黒屋初個展より梅の館廊下や1階客室、北の館しえん
ギャラリーでの常設展示など大黒屋の風景に欠かせない作家です。
近年では拠点である北海道のほかドイツや台北、国際的なアートフェアなど国境を
超えて活動しています。



普遍的かつ根源的なモチーフである円を透明のアクリル絵の具の層と色のある層で
重ねることで見えるものと見えないものを多重的に作用させる作品を一貫して制作
しています。円と円、層と層の間に行き交う関係性が1つの価値観に回収されない
曖昧さや相対性を内包しています。



本展ではいままでにない実験的な試みを行った作品が多く出品されています。
ある程度円と円の間の約束や構図をスケッチにしていた今までの方法から
その時の直感的な思いつきや感覚、自分ではコントロールできないような
仕組みを用いて円を置いていくことを加えているそうです。



定められた関係性とランダム・感覚的な指向性が絡まり合う新作。
予測できない絵に導かれるよう、どんどん厚く12層にもなった作品もあります。
メタリックカラーやグラデーションなど技術的な挑戦による空間の変化も試している
とのこと。



1枚1枚、とらえきれない複雑な要素を探るような作品が一堂に会しました。
2月18日 20:00〜アートを語る会にて山本さん自身に制作のことをお聞きすることの
できる貴重な機会もあります。
ぜひ御運び下さいませ。

公式Facebookにてより多くの写真をアップしております。
大黒屋公式Facebook

2015年の個展時のロングインタビューはこちら
山本雄基インタビュー 第1回 作品の構造について

2017年1月26日木曜日

第166回 音を楽しむ会

 2017年最初の音を楽しむ会は、津軽三味線の佐藤通弘さん、佐藤通芳さん、筝の海寶幸子さんでした。親子での共演がすっかりお馴染みです。


 テンポがよく、リズミカルな演奏が特徴的な津軽三味線。1曲ごとに迫力があり、自然と拍手が沸き起こります。






 佐藤さん達は、通芳さんの生まれる前からご夫婦でお泊まりにいらっしゃるお客様でした。お部屋や露天風呂など、今とは違う昔の大黒屋の思い出を懐かしく語る場面もありました。


 大黒屋は今年で創業466年になります。本日演奏した「千鳥」も江戸時代に作られた曲ですから、大黒屋のほうが歴史が古いのだそうです。


 アンコールは皆さんで掛け声を出して盛り上がりました。外はきれいな雪景色ですが、その寒さも吹き飛ぶようでした。






次回の音を楽しむ会は2月26日(日)、数学をテーマに活動する独立研究者の森田真生さんです。大黒屋では初となる「数学の演奏会」です。お楽しみに!

2017年1月19日木曜日

チャンタソン インタヴォンさん アートを語る会

 現在サロンにて展示中の「手仕事によるラオスの織物展」について、展示を監修したチャンタソン・インタヴォンさんによるアートを語る会が行われました。
チャンタソンさんは、20歳のときから日本の大学で学び、現在も日本をベースに長く活動しています。



 発展途上国であるラオスでは、女性の立場はとても低く、教育環境も十分ではありません。そこで失われつつあったラオスの伝統の技術、織り・刺繍・染色等を残すため、また、経済的にも女性たちが自立する支援を目的に「ホアイホン職業訓練センター」を設立しました。今回の展示品はこちらの「ホアイホン職業訓練センター」にてラオスの女性たちが制作した衣服やショールを展示しております。



 チャンタソンさんはNGOラオスのこどもの代表でもあり、ご自身が中学生のときからラオスに学校を作りたいという思いを持ちつづけ、子供たちの「学びたい」という意欲に応えてラオスに本を届けたり、絵や音楽などの表現を通じて学ぶ場を作るなどの活動も行っています。3年前にはラオスに念願の学校を作ることができ、子供達の学びの可能性を広げています。



 今回のトークでは、ラオスの民族や織、染、刺繍について詳しく話してくださいました。染は藍、黒檀の実、玉ねぎ、マリーゴールド、ラック虫…などを使って伝統的な方法で染めています。素材も絹、木綿、麻など純粋なものを使い、草木染めによる美しい光沢や自然な風合いが魅力となっています。ラオスの女性は文字を読むことはできなくても、織や刺繍の模様はイメージしたものをすぐに作ることができるといいます。





 ラオスの文化の発展と女性たちの自立、また伝統を繋いでいくための活動をつづけるチャンタソンさん、最後に自身の活動のキーワードとなる3つの言葉を頂戴しました。

 ◯ やりたいことをあきらめない
 △ 努力
 ◻ 実行

「手仕事によるラオスの織物展」は1月30日までとなっております。
売上の一部はラオスの女性や子供たちの支援にも繋がります。ラオスの手仕事の素晴らしさを是非間近でご覧ください。
http://www.itamuro-daikokuya.com/art/


2017年1月16日月曜日

雪の日の大黒屋 続

連日の大雪で大黒屋も美しい銀世界



2017年1月14日土曜日

雪の美しさ 冬の楽しみ

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全国的に寒波が訪れた今日、板室でも美しい雪景色が。
今回の雪は水分が少なく粉状で、ふかふかと気持ちの良い感触です。




木々も雪化粧。枝はあめ細工のように白く包まれました。


一面白くかがやく様は幻想的です。
春夏秋冬に雪月花という美が日本にはありますが、雪はこの季節だけ、
そして限られた地域で美しく見えるもの。足を伸ばして見る価値があります。


しんとした静けさと凛とした寒さの日は、特別な楽しみが。
雪景色を見ながらの読書、もちろん雪見温泉。


そして暖かい床暖房の部屋で食べるお鍋。
夕食、朝食共に日替わりの鍋が体を芯から温めてくれます。

雪道は車が心配!という方。スタッドレスタイヤを装備してゆっくりお越しください。
また、冬は新幹線かお車を那須塩原駅周辺の駐車場に1泊とめて(500円くらいです)
12:35那須塩原駅初のシャトルタクシーでお越しいただくのも安心です。

雪の板室を、楽しんでくださいませ。